第8章 ハプニングは突然に
風邪引き騒動から、数日すっかり良くなったさゆりは、皆を広間に集める
『え…おほんっ、皆!話聞いてー!!』
そう言った瞬間、イケメン顔が揃いも揃ってこちらを見る。
『うっ…そんな皆に見られると照れる…とりあえず、後からみんなに要望を聞き回りたいと思いまーす!
とりあえず、今欲しいもの、はたまたこの本丸に必要だと思うものとか、何でもいいからきめといてくださーい!!』
なにか質問ある人ー!と聞き返すとチラホラ手が上がる。
『はい。清光どーぞ!』
「一人いくつでもいーの?」
『せいぜい2つかなぁ』
「ふーん、わかった。ありがとう」
『っと、あと質問ある人は?』
「はーい!」
『ん、蛍丸なぁに?』
「欲しいものが、主でもいいの??」
『??別にいいよ??』
「いつでも?」
『うん、いいよ?』
イマイチ分かっていないながらも、多分一緒に何かをしたいと言う意味だろうと解釈し返事をする
するとなぜか皆がピクっと肩を揺らしたような気がした。
『あとは…いいかな?それと最後に…私下町に行って仕事する事にしました!!』
デデーンと仁王立ちすると
数名に文句を言われてしまった。
「なんで主がそんな事すんだよ!!」
「何かあったらどうするんですか!!」
『…皆の言いたいことはわかる。でも政府からのお金だって限られてるからさ、少しでも皆の力になりたいから許して…ね?』
口篭る皆にパンパンッと手を叩き
『さあさぁ湿気た顔はおしまい!皆今日も張り切ってこー!』
解散!!