第10章 決着をつける時
『…ぅ…ここは……』
目が覚めるとそこは自室だった。
体を起こすも全身に痛みが走り、涙が込み上げてくるもそんなことよりきちんと皆に話さなきゃ、と這いつくばりながら部屋を出る。
すると、大広間から怒鳴り声が響き渡った。
『っ…は…ぁ…』
体を立ち上げ覚束無い足で歩みを進めていくと長谷部が一期に殴りかかろうとしている瞬間だった。
『やめて!!!!ッあ…!』
殴られても仕方ないと思い一期は来る痛みに目を閉じていた。
長谷部もやるせなさに当てつけなのは分かっていた。だが、最初から話していれば!といい拳を振り上げあ瞬間。
『やめて!!!!』
主の声に俺の手も止まった。