第7章 夏合宿〜2日目〜
「ふぁ〜…!?」
朝目覚めると目の前には
千尋先輩の整った顔があった。
まだ寝ているようだ。
ってか
今だに抱きつかれたまま…
すると…
菜城先輩が起きてきた。
「おはよっ…真紀ちゃん♪」
ニコッと微笑まれる。
「おはようございます…」
嫌な予感がする。
「って…
何してるの?千尋?」
顔は笑っていたが
声に怒りを感じた。
「おはよう…泉…」
千尋先輩が起きたようだ。
「おはようございます!」
「千尋?どういうことかな?」
「何が?」
「いやいや!真紀ちゃん抱きしめながら寝てたでしょ!?」
「そうだっけ?」
少し落ち着きのない声の菜城先輩。
それでも、
いつもと変わらず冷静を保っている
千尋先輩…
すると、優が起きた。
「おはよう〜真紀」
寝癖がひどい優は気だるそうな声だった。
「ねぇ〜
聞いてよ〜アリスちゃん」
菜城先輩がどうやら優を
仲間にしたいらしい…
「なんですか?」
「さっきね!
起きたら〜
千尋が真紀ちゃんに抱きつきながら寝てたんだよね」
優がピクリと反応した。
「本当に?真紀?」
今までに見たことのない顔をしていた。
「はっ…はい…」
私は恐る恐る、返事をした。