• テキストサイズ

君と空

第6章 夏合宿〜1日目〜


就寝…といっても
神ケ谷先輩と1つの布団で寝るなんて…
無理!
恥ずかしすぎるよ!?
しかも隣の布団には
優がこちらを睨みつけている。
「ねぇ…」
背中の方から小さな声が
聞こえた。
「なんですか…?」
背中を向けたまま喋る。
「こっちみろよ…」
「…はっ…はい…」
恥ずかしいけど、振り向いた。
「!?」
目の前に神ケ谷先輩がいる。
「神ケ谷先輩…?」
「ちひろ…」
「はい!?」
「千尋でいい…」
「えっ…」
「だから…神ケ谷先輩じゃなくて
千尋でいい…」
「えっ…と…千尋先輩…」
「なに?」
暗くてあまり見えなかったが
千尋先輩は優しく微笑んでいた。














「千尋…先輩って、
お付き合いしてる方とかいるんですか?」
って…私は何を聞いてるの!?
「俺?
俺は…いないよ…」
落ち着いた声がそうつげた。
「でも…好きな奴がいる…」
さっきの声とは打って変わって、
強く凛々しい声だった。
「千尋…先輩がそこまで
惚れこんでいる方は、幸せ者ですね!」
すると、暗くてあまり見えないが千尋先輩の顔が真っ赤になっている。
「バカ…お前だよ」
小さな声が聞こえた。
「はい?」
「なんでもない…
いいから寝るぞ…」
と言って、千尋先輩が背中を向けた。
「え〜
教えてくださいよ〜」
千尋先輩がこっちをみると、
「うるさい…」
と一言いい寝てしまった。
「寝ちゃった…」
すると…
千尋先輩が私に近寄ってきた。
顔がめちゃくちゃ近い!
しかも、私に抱きついてきた。
「千尋先輩〜?」
「………」
返事はない。
千尋先輩に抱きつかれて、
恥ずかしさMAXなのに眠気が
私を襲った。
意識がだんだん薄れていった。

/ 51ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp