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〈刀剣乱舞〉もしも、明日………

第1章 プロローグ


彼岸花「やぁ、おはようございます。今日も辛気くさい顔だね!色男供!!」
片手を上げて気さくに話しかけてくる彼岸花。
モブ「てめえはぁ……………誰がこの扉直すと思ってんだ!!誰が上に報告すると思ってんだ!!誰が胃を痛めると思ってんだ!!」
彼岸花「すべてを間違えずに答えたら君は怒るだろう。取りあえず、君の上司から書類だぜ。田中と左藤」
田中と呼ばれた先輩役員は、のほほんとした彼岸花の頭に拳骨を喰らわせると、書類を奪い取った。
書類を見ると、ご丁寧に封筒に仕舞われている。
裏を見ると、上司の名前。
何時になく妙な雰囲気を漂わせる書類に、思わず封筒を開く手が震えた。
彼岸花「あ、それなんだけど、君、群馬に転勤だって」
モブ「何だって!?群馬!?…………つーか、見んな馬鹿!!!」
封筒を床に叩きつけ、相変わらず言うことを何一つ聞かない彼岸花に怒鳴る。
しかし、彼岸花は対して気にもとめてない様子で自身の本体を手に取った。
彼岸花「うわー、相変わらずよく切れるなぁ。これで自殺したらどうなるんやろ。私が死ぬの?刀が第2の私を作るの?」
モブ2「後者はないっすよ。どうなんすかね?やってみたらどうすか」
モブ「止めろばか野郎!!!」
洒落にならないことを呟くんじゃない!と、続けて先輩役員は封筒を拾い直した。
モブ「あぁ、くそ………何でよりによって群馬なんだよ……………」
彼岸花「あ、それ嘘ね」
モブ「刀で首落とせ」
モブ2「落ち着いてくださいよ。先輩」
今日こそ容赦しねぇ、と拳を上げる先輩役員を抑えつつ、後輩は封筒を指差した。
モブ2「ほら、それ!取りあえず、見てみましょうって!もしかしたら、彼岸花の事かも」
喧嘩モードを解かなかった先輩役員はその言葉にハッとした。
そして、封筒を慌てて開けると彼はその顔に気色を表した。
後輩役員と彼岸花はその様子に首をかしげる。
モブ「左藤………………やったぞ」
モブ2「ま、まさか……………」
ようやく来たか、と後輩役員は拳を握る。
続きを促す後輩役員に、先輩役員はニヤリと笑った。
そして、その顔のまま彼岸花を見ると、彼女の肩に手をおいた。
彼岸花「なんすか?」
モブ「抽選結果がでた。明日から、お前は本丸行きだ」
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