第1章 始まり
「…」
ふと目が覚めた。目の前には、扉がぽつんとたたずんでいた。
私、この扉に入らなきゃ。
そう、入らなくちゃいけない。
キイ……
「……っ!」
扉を開けると、光がパアッとあけた。
そこは教室のようで、15名弱の生徒達が、不安そうにあたりを見回していた。
「あ、あのお…。もしかして、あなたも希望ヶ峰学園の新入生さんなんですかあ…?」
「あ、はい…」
髪の毛が乱雑に切られていて泣きほくろがついたかわいらしい女の子が、私に話しかけてきた。
「あなたも…なんですか?」
「は、はいっ!そうなんですう!」
そっか、ここは希望ヶ峰学園で、今日は入学式で…。
学園についたと思ったら、こうなっちゃってたんだっけ。