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雪の華【気象系BL小説】

第7章 極道の世界


「いてて…」


智「よし、これで大丈夫かな」


「ありがとう」


腕の怪我の応急処置をしてもらった後、捲っていた袖を戻しながら俺は智くんの部屋を見回した。


「何か…イメージしてた通りだなぁ。智くんの部屋」


智「そう?」


「うん…あまり物置いてなさそうなイメージだったんだよなぁ…」


智「必要な物以外買わないんだよね」


黒でまとめられた部屋には大学で使うであろう画材や冊子が棚に並べられていた。


「これ何?」


テーブルに置かれていた作りかけの何かを指差す。


智「ん?それルアー」


「ルアーって釣りで使うやつ?手作りしてるの?」


智「うん。これが結構楽しいんだ」


「へー…俺は無理だなぁ…不器用だもん」


智「んふふ。そんなとこも可愛いよ」


「か、可愛くない…」


智「可愛いって。ほらおいで」


智くんに抱き締められ、その腕の中に収まる。


智「顔上げて」


素直に顔を上げると…ゆっくりと智くんの唇が重なってくる。


「ん…ふぁ…」


ゆっくりと入ってくる智くんの舌を無意識に追うと徐々にそれが絡まってくる。


ちゅぷちゅぷと舌を絡ませる音が部屋に響く。


「はふ…はぁ…」


するとキスをしながら…智くんがゆっくりと俺の身体を押し倒して来る。


「さ…さと…」


唇が離れた後、その唇が首筋に移動する。


「あ、ちょっ…」


チカッとしたと思ったら…智が身体を起こした。


「な、何今の…」


智「ごめん。痕付けちゃった」


「え…」


慌てて首筋を押さえる。


智「翔くんはおいらのって印」


ちゅっとまた唇が降りてくる。


智「翔くんと居ると…色んな嫌な事忘れちゃうんだよな…もう…翔くんだけでいい…」


「………智くん…」


きゅん、と心を掴まれる。


「俺も…智くんだけでいい。智くんしかいらない。ずっと…側に居て?」


智「もちろん」


手の甲に智くんの唇が触れる。


智「………愛してるよ。翔くん」


「智くん…」


智「まだ…早いかな」


「ううん!俺も…愛してる。智くんを愛してる…!」


目尻を下げ、嬉しそうに微笑む智くんの顔が目の前にある。


俺達は抱き合い、何度も何度もキスをした。
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