第4章 ♡ヨカニセ？ブニセ？（岩泉一）完結

姫凪side

夢中で貪り合った後、服を整えながら
はじめちゃんと話す

「あ～…サボっちまったな。
もう1限目終わんべ？」

『私は1限位余裕だけどはじめちゃんは
危なそうだね』

「どーせオレはバレー以外の事からっきしだよ」

『そうだねー』

「否定しろやボケ」

はじめちゃんが私の頭を小突く

『バレーなかったら進学
危なかったよ絶対（笑）』

「あ？別にイケんだろ？オマエがいれば」

『え？』

「バレー出来なくなるつもりはねぇけどさ
そんときゃ必死こいて勉強してオマエが
行きたい大学受かってやるよ」

ホントバカじゃないの？

『私の行きたい所県外だし超難関校だよ？』

「まぢかよ！？まぁ何とかすんべや。
離れたくねぇし」

さっきから夢みたいな事しか起こってなくて
未だにコレ夢ナンじゃないかって
疑ってんのに
更に追い打ちかけて人が夢にまで見たセリフ
言ってくるとか

どこまで男前なのよ

「おい！なんで泣きそうな顔してんだよ！
オレが絶対受からねぇと思ってるからか？」

『違う…よ…嬉しいから。はじめちゃんが
言うセリフ1つ1つが嬉しいからだよ』

「よく分かんねぇけど…ま、アレだ
オマエが嬉しいんならいいべ、な？」

はじめちゃんが照れたように頭を掻いて笑った