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夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】

第4章 ♡ヨカニセ?ブニセ?(岩泉一)完結


次の日の朝練。いつも通り及川が
オレより少し遅れて部室に来る

「岩ちゃんおはよ〜!ねぇ!昨日さ
珍しい人と買い物に行ったんだけど
誰だと思う??」

「そのクソくだらねぇクイズ
やる意味あんのか?」

「え〜?答え聞きたくないの?レアだよ!」

「聞いて欲しいのか?誰だよ?」

「誰だと思う〜?!」

今日はいつもに増して超絶にうっぜぇ!

「…及川…そのクソクイズに参加したら
オマエを殴れるなら答えてやる」

感情のままギロリと睨むと

「それオレにメリットないし!!」

とアワアワとしだす及川

「くだんねぇ事言ってねぇでサッサと
練習はじめっぞ、ボケ及川」

「ふーんだ!岩チャンのバーカバーカ!
トスあげてやんねぇー!」

「それ以上ウザいと殴んぞ?」

「ぐっ…」

一通り及川との掛け合いを終わらせ
後輩達に呆れられながらコートに入る
練習を始めようとした時

「チワス…」

小さく挨拶の声が聞こえた

「狂犬ちゃーーん!おかえりぃー!」

「………」

「京谷…。来たのか?とりあえず練習混ざれ」

「ウス」

「おぃ!岩ちゃんにしか返事しないの!?
一応オレ主将なんだけど!?」 

「…………チッ」

「舌打ち!?」

「及川うっせぇ。京谷、明日からは遅刻すんな」

「…ウス…」

京谷を混ぜた練習が始まる
荒々しくて強引な京谷でも
難なく使いこなす所は及川の才能だろう
ただ他のチームメイトとの協調は皆無だから
なんとかしねぇと…

等とオレの頭がまたバレーで埋まっていく
姫凪に抱いてたモヤモヤした想いも
昨日感じた少しの寂しさも
バレーの事の前では薄れて行くのが
自分でわかる

今まではそれを何とも思わなかった
当たり前だと思っていた
でもその当たり前が姫凪を
傷つけているとしたら?

そのせいでアイツの笑顔がおかしく
なったのだとしたら?

オレはどうすれば良いんだろう。

沸々浮かぶ考えはコートに落ちるボールの音で
掻き消えていった
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