第13章 ♤キズを癒やす手（牛島若利）番外編

「…牛島さん！！」

来た！母！現実的な人だから
高校生がイキナリ結婚とか
突っ込みどころしかないだろ？

「…姫凪をよろしく…
この子がこんな顔して笑うなんて
きっと牛島さんの事がよっぽど好きなのね
とても嬉しい…これからも
いつでも遊びに来てくださいね！」

………。
母？？
泣いてない！？いや。そりゃ
姫凪があんな自然に笑うのはさ
見た事ないから
オレも嬉しいけど…

「牛島くん。ちょっといいかな？」

来た！父！普段は無口だけど
怒ったら怖い人だから
娘同然の姫凪への思いで
ガツっと！一言でも！

「まだ君たちは若い。責任を
取ると言っても取りきれない事もある」

そうだ！もう一声！

「大事にしてやって欲しい。
君と姫凪の為にも。
避妊はキッチリしなさい。
孫の顔はあと少しなら我慢しよう」

「まぁ！お父さんたら！」

………。まぢか。
エッチ薦めてんじゃねぇか！
真剣な顔で何言ってんだよ
エロ親父め………