第2章 白い犬
母『研修旅行、スペイン・アンダルシア
だってね。 希望者だけみたいだけど智
はどうするの?』
大『いや… 何?涼介の母さんにでも
聞いたの?
そりゃあ行きたいけど金かかるし
別にいいよ。』
そんなに、大金出してもらってまで
行きたいというわけじゃないから
もらってきたプリントもバックの中
に入れたままだった。
母『はい。 これ。』
ソファーでくつろいでいると母が
テーブルに通帳を置いた。
大『何? これ。』
開いて見て見ると旅費分のお金が
入っている。
母『智の将来の為に貯めてたものよ。
あとの向こうで使う分は自分で出しなさいね。』