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【R18 ハイキュー!!】幼なじみ 赤葦京治との場合

第3章 告白スルーは他人のはじまり



「今、彼女いないと思います」

「ホント? ずっと密かにいるのかと思ってたんだけど……」

1年生の冬にあのコと別れたのが最後で、その後新しい彼女はいない……はず。

……私が知らないどこかにいるのかもしれないけど。

「ねえ、赤葦ってどういう子がタイプなの?」

「え……あ、さぁ……」

「前に訊いたんだけどはぐらかされたんだよね」

「……前の彼女は、綺麗な子でした。和風な感じの」

「え、誰?」

名前を言うと、

「その子、去年のミスじゃん」

ミス梟谷。

秋の学園祭の時にやるミスコンで、結構盛り上がるイベント。

「うっそ、赤葦って実は面食い?」

「……」

「まあそうか、あいつ背も高いし愛想はないけど顔整ってるもんね。でもどうして別れちゃったの?」

「さあ……いつの間にか別れてました」

紹介したのは私。

同じクラスだった彼女に「紹介して」と頼まれた。

あの時だって、私ちょっと期待してた。

『俺はおまえがいい』って言ってくれたら……って。

だから、最後の勇気を出した。

『私だって、京治が好きなのに』

京治は絶対私の気持ち知ってる。

ずっと、ずっと好きだったんだから。

あの夏以来、言葉にする勇気がなかった自分を叱咤して、告白したつもりだったのに……

『俺はいまのままがいい』

それは、拒絶。

京治の気持ちは違うって知った瞬間。

あれ以来、私は臆病になった。

好きだから、もう言えない。

好きだから、もう困らせたくない。

苦しいけどただの幼なじみを続けるしかない……



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