第18章 休みの過ごし方は人それぞれ
銀時「お前のそういう反応、銀さん好きだぜ?」
『あっ、ちょっ…な、何ですかいきなり…』
銀時は妖艶な笑いを浮かべながらジリジリと天音に近づく。もちろん銀時自身何かをしようとしているわけではなくただ天音をからかうつもりでこの様な行動に走っているわけだが、そんな事等一切知らない天音の心臓は暴れ回っていた。
後ずさりをしているうちに壁に追い詰められ逃げ場を失ってしまい、だからと言って銀時から目を逸らせなかった天音の目はぐるぐると回り始める。
銀時「そんな顔赤くされたら俺の理性が吹っ飛んじゃうんだけど?」
『そんな事、い、言われても…ちょ、銀さん、もう…』
神楽「ただいまヨー。」
新八「ただ今戻りましたー!」
天音を壁に追い詰めている絶妙なタイミングでまさかの神楽と新八が戻ってきた。天音と銀時は目だけで神楽と新八の方を見て、そんな二人の状況を神楽と新八はしばし何の反応も無く真顔で眺めていた。しかしそんな無表情も長くは続かず、二人の顔は怒りに満ち溢れその怒りを晴らすように銀時に飛び蹴りを同時に食らわした。
神楽「私たちが居ないからって調子乗ってんじゃねぇヨ変態エロ親父!!!」
新八「アンタには危機感って言うものがねェのか!!!」
顔と横腹に蹴りはヒットし銀時は天音の前から瞬時に消え少し離れた壁へと激突しそのまま気を失ってしまった。その勢いでそれぞれの副笑いは宙を舞った。
結局新八の副笑いをやる事は無く、坂田家の一月一日は終わっていった。
新年早々、何時もの万事屋、今日も平和です。