第16章 アクセサリーっていうのはそれぞれ意味がある
『じゃ、じゃあプ、プリンとか!?』
銀時「だから何でそんな防御力が壊滅的なもんばっかなんだよ! 」
『〜〜っ!!じゃあ、蒟蒻!!!』
銀時「地味に枕っぽいなオイ!いい加減食い物枕代わりにするのやめろ!!」
『って事だから、神楽ちゃんもど…あれ?』
二人の間で話は完結に向かい神楽に話を振るべく襖の方へ顔を向けたが、もちろんそこには神楽の姿は無い。笑う顔のまま目をパチパチさせ固まる天音の横で銀時はため息を零し頭を掻く。
銀時「なんだアイツ、何しに来たんだよ一体。」
『………寝ましょうか。』
銀時「………だな。」
必死に言い訳を考え会話を続け演技までしたというのに、それを見せつけるべき肝心の相手が居ないとなれば一体何の為にここまでやったのかと一気に疲れ拍子抜けする二人。気分は急激に冷め、二人はそれぞれの布団の中へと入る。
『そういえば銀さんお風呂いいんですか?』
銀時「ああ?起きてから入るからいいわ。なに、また一緒に寝ようとか思ってたわけ?」
『なっ、何でそうなるんですか!もう!おやすみなさい!!』
多少なり期待を込めた冗談混じりの質問をするも、見事に否定され銀時は口を尖らした。そんな銀時の様子を天音が知ることもなければ、銀時の冗談で天音の心臓は爆発寸前、脳内にその様子ばかりが妄想で繰り広げられている事も銀時は知らない。
そこから二人は言葉を交わすことはなくお互い夢の中へと入っていった。