第11章 居心地の良い家もあれば悪い家もある
今日も普段と何も変わらない昼下がり。
ひとつだけ変わる事と言えば、現在万事屋には天音だけ。
銀時達は依頼があり、今は不在だ。
一緒に行くと言ったのだが力仕事の事、怪我でもすれば大変だと着いていくことは拒まれたのだ。
とは言っても、定春はいるため正確には一人では無い。
天音「みんないつ帰ってくるのかな〜。暇だ〜。ねー、定春〜。」
定春「ワン。」
昼ごはんも済ましてしまい、洗濯物が乾くにはまだ早い。
これといって面白いテレビもやってない。
そして手にしたのは銀時ご愛読のジャンプ。
特に漫画に興味は無かったが、あまりのに暇さに自然と手が伸びる。
天音「………途中から見ても話の内容分からないし。」
パラパラとページを捲るも連載中の物ばかり、主人公も内容もさっぱりだ。
そんな事は分かりきっていた事だがページを捲るだけで目は通さずそのまま閉じて元の位置に戻した。
少しの間何を見るでもなくただボーッと暇を持て余している時だった。