• テキストサイズ

虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第5章 さっぱりした気分で


松本視点

バスルームに入って、部屋の中の音を聞く。


(… よし 乱入はなさそう…)


一つ息を吐いて、着ている服に手をかける。


(はぁー

 もう… せっかく気持ちいい宴後の朝なのに

 変な汗いっぱい)


頭から少し熱めのシャワーを浴びる。



「うっ ちょっと熱い…」

体が勝手に震える。


(温度…失敗した…でも 腑抜けた俺の躰にはちょうどなのかも…)


ソープ系は何もつけずに 汗だけ流す。


「ふぅ 出ましょう…」

持ってきたタオルを取って 体を拭く。


(しまった…着替え…持ってきてない…)


バスタオルを体に巻き付けて、バスルームから顔を出す。



(相葉くんは…あそこかぁ)

 ソファの背に頭を手で支えて座っている相葉くん。


(こっち 向くなよぉ)
音を立てずに着替えを置いている所に行く。



(なんで 自分の部屋でコソコソしなきゃいけないだよ…)
文句を飲み込みながら、急いで着替える。


A「ひゃははっ」
 ソファーで笑いだす相葉くん。


(え!)

「ちょっと 人の部屋で (急に笑わないでよ)


A「わっ!!」
 派手に驚く相葉くん。


(それは 俺の感情ぉ!)
「気持ち悪いよぉ」


A「もう出たの? 早くない?」
 体を反転させて俺を見る相葉くん。


「シャワーと着替えだけだから こんなもんでしょ?」
(着替えていたの 気が付いてなかったみたいだ 良かった…)
ガシガシ頭をタオルで拭きながら相葉くんに平然を装って近づく。



A「じゃあ 翔ちゃんの部屋行くぅ?」
 キラキラした目で俺を見上げる相葉くん。


「その為に、部屋に来たんだろ?行こう」
タオルを肩にかけて言う


A「オーケー」
 ソファーからピョンと立ち上がった相葉くんがスタスタ歩きだす。


(なーんだ 本当に 迎えに来ただけだったんだ…

 俺の部屋に襲来したのかと思っちゃってたよ ごめんねぇ)


相葉くんの背中を見ながら 部屋を出た。
/ 513ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp