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虹と花とキミ達と 2 《気象系》

第1章 ハワイの朝


櫻井視点


 ピィ ピピ ピィ ピピ 


耳元で規則的な音が聞こえる。


(目覚まし…が なってるぅ…)


ゆっくり目を開けると、部屋に太陽の光が差し込んでいた。


(あさ…だぁ)

ごそごそ 体を動かして、体を起こす。


「はぁぁ ふぉぉ」
大きく息を吸って吐いて、首をクキクキならす。




(コーヒーでも飲もうかなぁ…)
キッチンのコーヒーメーカーの前に立つ。


(どうやって動かすんだろう…)
外国製のコーヒーメーカーなのは分かる。



ケトルの中でお湯が沸いていた。
 側にインスタントのスティックが数本立っていた。



(インスタントでいいや…)
マグカップに一杯分のインスタントのコーヒースティックの中身を入れる。


ケトルのお湯を注ぐ。


コーヒーのいい匂いがする。


適当にお湯を入れ、ケトルを戻して、マグカップに口を付ける。


「あち! で!薄っす!」



コンコン
 ノックの音が聞こえる。


アツアツのコーヒーをテーブルに置いて「はい」と返事をする。


 「吉桜です」
 扉の外から返事が来た。


(はいはい)


内側から扉を開けると、90度に体を曲げてている吉桜がいた。

吉桜「おはようございます」

「ああ おはよう…」
中に入れるように体を動かす。


 吉桜が頭を下げたまま微動だにしない。

「入んないの?」

吉桜「囲みの時の主な質問と、タイムスケジュールをお持ちしただけなので、ココで十分です」
 一枚の紙を差し出す吉桜。


「ん 誰がどの質問に答えるか、メンバーと確認しおくよ 集合 九時だったね?」


吉桜「はい。
  僕らは先に上に上がっていますので、よろしくお願いします」
 頭を下げる吉桜と、沢山の荷物をもった犬養くん。


(潤を起こせなのね…大役だな…)


「わかった また後でな」
扉を閉めようと動かす。

吉桜「お待ちしています」
 頭を再び下げる吉桜。


部屋にもどって 少しだけ飲みやすくなったコーヒーに手を伸ばす。



(みんなは…まだ寝てるかな…)


携帯に手を伸ばす。


(とりあえず 一斉メールを送っておこう…)
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