第20章 カラフルなハワイビール

相葉視点

Ｓ「では、五種類のビールについて、このカードに乗っている事を報告と解説をしていきたいと思います」
　にこやかにカードを広げる翔ちゃん。

Ｏ「よろしく！」
　大ちゃんも音を立てて、手を叩く。

俺も一緒に手を叩く。

Ｓ「ハワイイで最もメジャーな地ビールといえるコナ・ブリューイング・カンパニーの通称コナビール‼」

翔ちゃんが説明しやすいようにビールを並べる。


Ｓ「ビックウェーブ・ｺﾞｰﾙﾃﾞﾝｴｰﾙ」

Ｏ「おいらが飲んだヤツ…」

Ｓ「アルコール度数5パー。フルーティで爽やかな味わい。
　　苦味を抑えている為ビールの苦手な方にもお勧め」

Ｏ「確かに、ビールの苦みがなかった…」
　頭を小さく動かす大ちゃん。

「そうなの？」

Ｏ「うん。ジュースみたい」
　俺の質問に答えてくれた。

Ｓ「フラワリ―な華やかな香りで色は…雅紀。グラスに出して」

（開けるの？）
「アイアイサー」
栓抜きを持って、王冠を開ける。そして、新しいクラスに注いでいく。

（瓶も横に置いておこう！）


Ｓ「続きまして、ファイアーロック・ﾍﾟｰﾙｴｰﾙ」

Ｎ「私が飲んだのですね」

Ｓ「アルコール度数6パー。味は濃厚でコクなある味わい。
　　適度な苦みとほのかな甘みが特徴。その独特な癖が地ビール愛好家に人気」

Ｎ「確かに癖がありますよ」
　少し表情が曇るカズ。

「美味しくなかったの？」
グラスの横に瓶を置きながら聞く。

Ｎ「美味しい…って言うか、イメージした味と違うって感じだよ」
　適当な返しがきた。

「それって美味しいの？美味しくないの？」
（ちゃんと、コメントして！！）

Ｎ「………翔さん。続きどうぞ！！」
　カズがめんどくさそうな顔した。

（あ！翔ちゃんに逃げた！ズルイ）

Ｓ「はいはい」

（うんで、翔ちゃんも俺をナガさないで！！）


Ｎ「はい。次のビール！！」
　ニノが緑王冠の瓶を手に取った。

Ｓ「緑の王冠のビールはキャスタウェイ・ｱｲﾋﾟｰｴｰ
　　IPAというのは……」

（俺が飲んだヤツだ！）

Ｓ「この商品は、今年の夏限定商品
　　アルコール度数6パー…」

（夏季限定！！めずらしいやつなんだ…）
瓶を手に取って色々見る。


「苦みはあったけど、すっごく飲みやすいビールだよ」

Ｎ「ふーん…」
　興味のなさそうな顔してる。