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虹と花とキミ達と 1 《気象系》

第19章 独走と迷走の行先


櫻井視点

目の前に輝く笑顔の雅紀がいる。


(なぁ…)
「ニノ…の、ことは…」
(もう…なんとも思ってないのか…)


A「カズのは……」

(いま…『カズ』って呼んだよな?
 和也が『カズ』って呼んで嫌な顔しないの…お前だけだぞ?)


A「カズのはコレ!ニノカラーのイエローラベル!!」
 雅紀が開いていない瓶を和也の前に置く。


N「俺カラーって…ふぅ…まぁいいけど…」
 鼻で笑うニノ。

O「じゃ俺カラーて…ことは、飲んだのこれ?」
 青いラベルの瓶を摘まむ智くん。

A「そうだよ♪さすが大ちゃんわかってるぅ」
 両人差し指を智くんに向ける上機嫌で笑う雅紀。

 ほうっと口を動かす智くん。


(… … …)

三人の会話を聞きながら、心配になってきた。


(智くんと和也が仲がいいのは、ずっとだ。
 和也と雅紀がいい感じなのも、ずっとだった…
 じゃ?智くんと雅紀が付き合いだしたら…

 和也は独りになるのか?)

N「ラベルの感じもだいぶ違うね」
 瓶のラベルに興味を向ける和也。


(一人で行動することに抵抗がないと言い続けている寂しがり屋の和也が仲の良い二人が別行動になったら…

 家で泣くな…)


M「その流れでいくと、相葉くんが緑って事?じゃ、俺が赤?」
 雅紀の席にスープ皿が置く潤が言う。


(潤…お前は泣かないか?俺たちが誰かと特別な…

 だめだ…その事は…ここでは…)

何か違う事を考えようとワゴンにあったカードを開く。

 びっしり、手書きで情報が書き込まれていた。

「きっと(ここのスタッフ)嵐カラーを集めたかったんだよ…」


N「頼んだ本人のコメントとは思えませんね…」
 ニノがカードを横から覗いてきた。


「だって、俺は銘柄まで指定してないもん♪」
小さくベッと舌を出す。


M「そうなの?
  結構、話していたから、指定してたのかと思っていた…」
 潤が皿を置く。


N「じゃぁいつもの説明お願いします」
 ニノがカードを指さす。


「やだよ!」
即座にニノの申し出を断る。

(ここでまで、そんな事しなくていいでしょ?疲れてるんだから…)

O「俺。知りたい」
 五本の瓶のラベルを見て、俺に言う智くん。


「はい!」
(智くんが言うならします!)
カードを持って立ち上がった。
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