第15章 三人で…
相葉視点
N「今のはあなたが悪いと思いますよ」
あきれた声のカズ。
M「だよなー」
潤ちゃんがわらった声で言う。
「だって!シオアンバイが…」
(さっきの一枚で分かる!!ぜったいカズも…)
N「言い訳しない!!」
カズが笑いながら俺の頭をコンコン連打で叩く。
(きゃー 叩かれる!!
でも…全然痛くなぁーい!)
舌を出しながら〝ニノの優しい攻撃〟を受ける。
カズが急に攻撃を止める。
(ん?どうしたのかな?)
頭を触りながらカズを見る。
カズはこっちを見ているけど、意識が違う所にあるような感じがした。
{………}
≪ん…≫
(カズの回りに、ナニかイル気がして、気になる…
嫌な感じはしない。
だから、余計気になる…)
首にある生花の首飾りをそっと触る。
体を起こそうとモゾモゾベッドの上で動いているカズ。
「カズ?どうしたの?」
叩かれていた頭を摩りながらカズの側に行く。
N「あ、ちょっと……違和感………」
(違和感?どこの?)
N「何でもないよ」
カズが何事もないような顔をしている。
(ほんと?……)
N「いや、そろそろ起きようかなーって」
腰のあたりを触りながら体を起こす。
(ほら…)
腰を痛めてから、体をいたわっているカズ。
(今日だって、無理しないようにしてたよね
大事なツーデイズ 俺が出来る事は手を貸さないと!
さ!お手をどうぞ!)
カズの前に手をだした。
N「ん?」
カズは不思議なものを見るような目で見上げてきた。
「起きたいんでしょ?」
N「あ、うん…ありがとう」
俺の手を素直につかんで、ベッドから起き上がるカズ。
「そろそろ来そうなの?」
N「…そうですね」
(下向いちゃった…
カズはメンバーの事に対して特に、カンがいい♪
カズが示した案を進めると、かなりの確率で上手くいく。
上手くいかないときは、俺の力不足なんがよな)
コンコン
控えめなノックの音が聞こえる。
(ほら!来た!)
「いこうか♪」
カズの手を引く。
N「うん!!」
笑顔のカズと一緒に扉に向かう。