In the cherry-colored sigh
第14章 先輩のことだから
「失礼します。
先輩、こんにちは。
今日も練習ですか?
休日も学校へ練習しに来る、いい心がけです。
ただずっと練習しっぱなしで休憩を取っていなかったでしょう?
祖母がお弁当を持たせてくれたんです。
よかったら一緒に食べませんか?
え、先輩もお弁当持ってきていたんですか?
ならお互いのお弁当を交換しませんか?
以前、美味しいって言ってくれたでしょう?
あれから先輩とお弁当を食べると言うと張り切って作っていて…。
是非感想を言ってあげたいんです。
それにせっかくだし先輩のお弁当を食べたいですし……。
い、いえっ。何でもありません」