第1章 イケナイ授業
ドサッ――――
今日もいつものようにベッドに押し倒される
いつからだろう、この関係が始まったのは……
「福永先生っ…」
先生と呼ぶと優しくキスしてくれる
これが特別授業の始まりの合図
『んっ…今日はどんなのがいい?』
決まって私はこう答える
「甘いのがいい……」
わかったと言うかわりに先生は頭をなでてくれる
すごく幸せな気持ちになる
「せんせ…好き…」
ほんとはダメなんだ先生と生徒なんて
心の中でごめんとつぶやく
他に何もいらない、今だけでいい
側にいてください いさせてください
ギュッと手を握ってくれた
『またそんな切ない顔して…』
「私そんな顔しちゃってた?」
『うん』
「そっか
ねぇ先生もう1回キスして…?」
―今日もイケナイ授業を始めましょう――