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もう一人のガングニールの少女

第1章 夕日の誓い


此処の夕日の眺めは最高だ。
河川敷にいる少女は、地べたに座り込んで夕日を見つめていた。情熱的な赤髪が夕日を浴びて更に赤赤さを帯びる。
少女は手馴れた手でスマホを手に取り、搭載されているウォークマンを起動させて、曲を選んだ。そしてイヤホンを耳につける。そして暫く閉じていた口を開いた。

「~♪」

この曲は、彼女のお気に入りの曲。自分が尊敬していた人であり、自分の――。


歌を歌い終え、少女は立ち上がり、夕日をまた見る。
その瞳は真剣で、何かを決心した強い目だった。
そして、呟いた。

「……姉さん」

少女の首に吊るしてある赤いペンダントが、夕焼けの光に照され、キラリと光った。
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