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ロイヤル ミルク ストーリー

第2章 悪人








私が来たのを知ると




横山「俺は

仕事で帰りが遅くなる事が多いから

好きに生活しとってくれて

かまへんから」



そう伝えると

テレビの方に視線を向けたのだ



私は

今の彼の言葉に驚いていた

この人は私の事を

どう思っているのだろうと




「もし、私が悪人だったらって

考えないんですか?」




その言葉に彼はキョトンとしながら



横山「あんた悪人なん?」



彼はストレートに聞いてきた



「違います!例えばの話です!」



少し怒って言った私に彼は笑っていたのだ


そんな彼を見て私は

何故かムキになった




「もし皆さんがいない間に

色んな物を持ち逃げ

しているかもしれないんですよ?」




その言葉を聞いて

彼は私との会話が楽しいのか

嬉しそうに頭をかきながら言った




横山「まぁ・・・・

ほんまの悪人やったら

自分で言わんやろ?

よっぽどアホとちゃうかぎり」



「アホって・・・」



私は少し馬鹿にされた気がしたが

彼の言葉は最もだと思って

口を噤んだ

そんな私を見ると彼は





横山「もし、悪人やったら

そん時に考えるわ・・・」



そう言うと

またテレビの方に目をやったのだ




私は驚いていた

この人の曖昧な考え方に

だから

見も知らずの私を

家に連れて来たのかも知れない





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