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ロイヤル ミルク ストーリー

第11章 涙







 その日の午後

私は職安に向かった後に

前に住んでいたアパートに向かったのだ



何故、そんな事をしたかは分からなった

たぶん見てみたかったのだ

私が消えた世界を



その好奇心で

たぶん向かっていたのだ







向かう電車の中で

彼が宣伝している

商品のポスターを見付けた



その前に可愛い女の子たちが

ポスターを見て楽しそうに話していた



その姿を見て

彼がどれだけの

人気者アイドルかを知らされた




電車に揺られながら

前の彼の淡い思いを胸に

今の生活を考えていた




私は駅を降りると

何も変わってない景色に

胸が痛くなっていた



いつもこの駅から帰っていた道

いつも見ていた景色を見ながら

私はゆっくりと歩いていた


そんな私の目の前に

いつも買い物をしていた

スーパーから前の彼が出てくるのが

見えたのだ



私は急いで彼に見つからないように

電信柱に隠れた



彼は

変わらずにぼーっとしながら歩いていた



そう私の知っている

彼の背中だった

その姿を見て胸が熱くなる



もし今、声を掛けたら

彼は私に何と言うのだろ・・・・





私がそんな事を考えていると

そんな彼の後ろを女の人が

スーパーから飛び出してくると

彼に駆け寄って行き

嬉しそうに腕を組んだ



私の胸にチクッと痛みが走る





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