• テキストサイズ

Children story movies.

第2章 キャスト決定!




澤「腹減ったなー」

そら「そうですね。お腹減りました。
じゃ大地さんもお疲れ様でした」

そうして、出入り口に向かう。

手首をつかまれて、足を止める。

澤「待って。昼くらい一緒に行こう」


そら「? はい」

手をそのまま繋いで、繋がれて。

そら「別に逃げませんよ?」

澤「いいからいいから。
たまには俺がわがまま言ったていーだろ?」


こんなことがわがまま?


そら「大地さん、わがまま言ってください。
私にできることなら、なんでもやりますから。」

部長さんだし、みんなより我慢してることが多いんだ、きっと。

澤「なんでも?」

そら「なんでも」

澤「本当に?」

そら「本当に」

ぎゅっと抱きしめられて、瞬く間に大地さんの顔が目の前に。

澤「…こういうことでも?」

あまりのことに頭がついていけなくて、
言葉を初めて理解した時、


そら「えっ、あっとと、んっと、」


なんだこれ、意味わかんない。

それに大地さんの声。

いつもと違って色っぽい。

いろんなことがごちゃごちゃになってると、


澤「そら、なんでもなんて言ったら」


ぱっと私から離れて、笑った。

澤「ほら、何食いたい?」

なんでもなかったみたいに、普通にお昼のことなんて考えてる。

澤「ごめんごめん。からかいすぎたよ。昼行くぞ」

なんて、私の手を引く。

まぁ、いっか。

そら「丸亀いきたいです。大地さんのおごりで」

澤「お前のわがままは財布に優しいな」

そら「ホテルのランチ連れてってくださいとは言いませんよ」

澤「俺もそれ言われたら困るな」

私の手を引いて、部室を出る。

澤「お前のそういう所結構好きだぞ」

そら「え?」


ニッと笑って、もう一度は言ってくれなかった。
/ 22ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp