一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第50章 年下男子はお嫌いデスカ?(二口堅治)完結
伝わってくれ
行かないで欲しいと
側に居たいと
行くなら一緒に…なんて
ガキ臭いことを思ってる事に
気付いてくれよ、姫凪…。
力いっぱい抱き締めて
口に出すには重すぎる気持ちを
移そうとするけど
『…体調悪いの治った、から。
堅治の方が疲れてるでしょ
店…忙しかったみたいだし…
だから、待ってて』
姫凪は俺を振り向かない
「…分かった」
『いってきます』
腕から逃げた温もり
ポツンと残されたリビングは
独り暮らしの部屋だから
広いわけじゃないのに
凄く広く寒く感じて
「…なんでだよ、バァカ…
一緒に来いって言えよ
アンタと一緒に居たら疲れなんか
ぶっ飛ぶんだから」
泣きそうな声を響かせる
姫凪もさっきまで
一人ここで待ってて
同じ想いをしてたって
少し考えりゃ分かんのに
「…おっせ…
時計止まってんじゃね?」
俺は自分の事ばかりだった
そんなんだからダメだって
思い知らさせる時は
ジワリジワリと足音も立てず
忍び寄っていた
まるで時計の針の音に
身を隠す様に…。