一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】
第49章 煙の向こう側に笑みを(白布賢二郎)
想うだけじゃ伝わらないのに
言葉にならず
取られたタオルの向こうの
顰めっ面に胸が痛くなる
「姫凪…」
『な、に?』
グッと力が込められて
捕まれた腕が痛い
『白布さん…』
「ジッとしてろ…
俺、お前に言いたい事が…」
冷たい指がなぞる頬
指と同じくらい
冷ややかに感じる声
なに?言いたい事って…
まさか…
嫌いだって言われちゃうの?
『白布さん…怖い…』
ごめん…なさい…
怒らないで…』
嫌だよ
まだ私、なんにも伝えられてないのに…
初めての恋なのに!
じわりと目の周りが
湿って熱くなっていく
泣くなんて面倒臭いって事くらい
ガキンチョな私でも分かる
これ以上嫌われたくないのに
重荷になりたくないのに
まつげの手前まで来てる涙