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一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】

第10章 ○溢れる想い〜前編〜(海堂薫✣WEBリク作品)完結


海堂side

いつから好きだった?

もうわからない

俺はいつから

幼馴染が恋人に

変わる瞬間を望んでた?

それももうわからない

ただ俺がこいつを好きだと

思う気持ち

それだけは

わかっているんだ

『薫ちゃーんおはよう♬』

後ろから声がしたと思った途端
俺の腰に腕が絡みついてきた
布施 姫凪が
人懐っこい笑顔で俺を見上げている

「おう。おはよう」

『薫ちゃんまた走ってた?』

「なんでわかる?」

『少し汗かいてる』

姫凪が細い指で俺の額の汗を拭った 

「……!??!」

「どうしたの?顔赤いよ?」

姫凪大きな目で
俺を見つめて言った 

「なんでもない」

俺は顔を背けた
姫凪とは幼馴染で
小さいときから仲が良かった
いつも一緒に遊んで
兄妹みたいに育った
個人主義の俺が唯一
心を許し何でも話せるのが
姫凪だった

それなのに、このところ
調子が狂いっぱなしだ
理由は簡単俺の
姫凪への気持ちが
ただの幼馴染から
好きに変わったから
いつからだったかは
思い出せない

ずっと前だった気もするし
つい最近の気もする
気づいたときには
姫凪のことしか
見えなくなっていた
何度か気持ちを
伝えようとしたことはある

しかしイマイチ上手くいかない
俺が口下手なせいもある
しかしそれより問題なのは…
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