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一夜の幻【夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニプリ】

第5章 キミのために出来る事全て(東堂尽八*夢)完結


とは言えココで襲うわけにも行くまい。

それにもうすぐ表彰式も始まる
布施を抱いてる手に力を込める

『なに?痛いよ?」

「名残惜しいがそろそろ
行かねばならんのでな
その前にご褒美を貰って
おきたいのだが?」

オレの言葉に首をかしげる
布施の耳元で囁く

「好きだと…言ってくれんか?
ずっと聞きたかったんだ…
布施の口から…」 

近くになった布施の
口から細い声が聞こえる

『…東堂…好き』 

「もう一回…チャント
名前を読んでくれ…」

『好きだよ…尽八…』

「こんなにも嬉しい事はないな…
姫凪…もう一回聞きたい」

『何回言わせんの!?
恥ずかしいんだけど!それに名前!』

「ずっと呼びたかったんだ…
いいだろ?
それより早く言ってくれ…
何回でも聞きたい
何万回でも言わせたい…」

『それ多すぎ…』

「オレはその10倍言ってやろう」

『…それはウザいから…』

「ウザくはないな!」  

『あ…表彰式始まるって…
早く行きなよ』

姫凪が身体を離しながら言う

無性に寂しくて思わず
もう一度抱き寄せた

「初めてだよ。表彰式など
どうでも良いと思ったのは」

『バカ。せっかくの1位
なんだから行ってきなよ。
私表彰式とか見るの
初めてだし楽しみにしてるから』

オレの胸の中で姫凪が
クスクス笑いながら言った

渋々身体を離し表彰式に向かう
表彰台から見る眺めは
いつも悪くないが
今日は今までで1番最高だ

《最後の追い上げ凄かったですね
勝因は?》

司会の人に向けられた
マイクをひったくり
オレは叫ぶ
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