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Starlight Kiss【気象系BL小説】

第3章 接近


ー雅紀sideー


「え、松潤が?」


俺は飲んでいたコーヒーを思わず溢しそうになってしまった。


日曜日の昼下がり、部屋でゴロゴロと過ごしていた俺に突然掛かってきた電話。


高校の後輩・松本潤が事故で怪我をして入院したという連絡だった。


ーコ下で部活も違った松潤とは最初から気が合い、今でもしょっちゅう会い、話に花を咲かせている。


そんな松潤が事故?何やってんだ馬鹿。


「病院どこ?明日にでも行ってみるよ」


俺は病院の場所を聞き、電話を切った。






潤「すみませんわざわざ来て貰って」


「ビックリしたよー!まぁ、頭ぶつけただけで良かったね」


潤「そうなんですよ。飛ばして来た車にビックリして転んでコンクリに頭ぶつけただけなんすけどね。大した事ないんすけど病院もこいつも『検査入院しろ!』ってうるさいから…」


真央「何言ってんの潤くん。貴方その後気持ち悪いって吐いたのよ?検査するに決まってるでしょ!」


「そりゃそうだ。松潤、お前が悪い」


お見舞いの花を花瓶に生けながら、松潤の彼女の真央ちゃんがぷりぷりと怒った。


「何かあったらどうすんだよ。来年結婚するって言ってんのに。お前が死んだら真央ちゃん俺が貰うよ?」


潤「は?駄目ですよ!」


「じゃあ大人しく言う事聞かないとね。明日には退院なんだから」


真央「そうよ」


潤「はいはい」


ケラケラ笑いながら俺達は暫く病室で談笑した。


「じゃあ…そろそろ帰るね」


潤「わざわざありがとうございました」


「いやいや、休みだったしね。また連絡する。真央ちゃん、松潤よろしくね」


真央「はい。ありがとうございました」


俺はそのまま病室を出た。


「あ、すみませーん、乗ります」


エレベーター乗り場に向かうと、丁度一台のエレベーターの扉が閉まる所だった。


俺が走ると、乗っていた男性が扉を開けて待ってくれた。


「すみません、ありがとうございます」


頭を下げてエレベーターに乗り込んだ。


男性「1階で大丈夫ですか?」


「あ、はい。ありがとうござ…」


頭を下げるとその男性と目が合う。
その瞬間、俺は固まってしまった。
男性も、驚いた顔で俺を見てる。


「ショウ…さん…」


ショウ「………相葉さん…」
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