• テキストサイズ

【黒バス】悪童とともに復讐を【花宮真】

第10章 練習試合


「……いつから気づいてたんですか。」


今吉「最初見た時から。」




だからあの時やけに視線を感じたのか。
視線を送っていたのは今吉だったのか。



今吉「せや、気づかんとも思っとったんか。ワシからしたら隠してる気ぃすら感じんかったわ。」




ニコニコしながら話す今吉に恐怖を感じて距離をとる。

だからこの男は嫌いだ。全部分かってて敢えてやってくる。本当に性格が悪い。




「それでっ、何の用ですか。」




襲うつもりですか?と聞くとははっと笑って返された。




今吉「そんなんせぇへんよ。安心せぇ」




……信用出来るわけないだろ。




今吉「なんや自分、失礼なこと言うやん。ま、ええわ」



ゆっくりと近づいてくる今吉。
それに釣られて後ずさりをする。



今吉「なんで今日わしがここに来たかわかるか?」


「……わかるわけが無いでしょう。」




あと数十センチで壁にぶつかる。
今吉が迫ってあと数センチ。

壁に肩がぶつかると同時に今吉画より一層口元をつり上げた。




今吉「、わしお前のこと好きやねん。」



まっすぐと見つめられ今吉の目が開眼される。

一溜りもなくなり視線を逸らし足元を見る。



今吉「こっちみいや。」



すっと顎下に手を伸ばされそのまま上を向かされる。

細い切り目とまっすぐに目が合う。




「私っ、あんたと別れたつもりだけどっ…。」


今吉「知っとるわ。花宮から聞いたわ、でもわしまだ別れるなんて返事してへんで?」


「……。」



今吉「屁理屈なのはわかっとるわ。せやけどなぁ……。」




お互いの鼻が触れるか触れないか位まで近づく。




今吉「…諦めることなんてできひんよ。」



「っじゃあ、なんであんな事をしたんですか。」




するりとカツラをとり髪をほどく。




今吉「……ほぉ。どうしてか……。」



しばらく考え込むようなふりをしまた目を見て言う。



今吉「…なんとなくやな。興味があってん、がどうなるか」



衝撃すぎて言葉が出ない。
興味?なんの?どうなるって何が…?
そんな実験道具みたいに好きだった人の事使うなんてことが有り得る……?


ぐるぐると考えていると勢いよくドアが開いた。
/ 90ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp