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【黒バス】悪童とともに復讐を【花宮真】

第10章 練習試合


名前を呼ぶとはっと我に返る花宮。



花宮「っ…!…先に寝るわ」



すくっと立ち上がり部屋を出ていく花宮。



「…っ!!」




しばらく身悶えてソファから動けなかった。


そのあとはお互い普通の顔で同じ布団で寝た。
お互い向き合うことは無かったけれど。








翌日の放課後。



花宮「桐皇との練習試合の日程が決まった、今週の日曜日だ。場所はここで行うことになった。校長には適当に話をつけてある、くれぐれも気を抜くなよ。下手にラフプレーができる相手じゃねぇからな」




緊張した空気の中花宮の声だけが通る。




原「今週の日曜かぁ…うん、明日だね。何考えてんの向こうの主将、殺す気なの?ねぇ、殺す気なの!?」




原が口を開くと古橋が淡々と突っ込む。




古橋「煩いぞ。決まったものはしょうがない、やると決まったからにはやるしかないだろう」


原「んだけどさぁ……」




グチグチと文句を言う原に古橋はため息で返す。

昨日の一件以来、何も話が入ってこない。
多分みんなにも何かあったのは気づかれているだろう。




花宮「おい……聞いてんのか」


「!?あ、聞いてました聞いてました。原が誰かを殺すって言ってた」


原「いや、逆に俺が殺されかねないじゃんあの主将w
つか、今日ボーとしすぎじゃね。どったの」


「え、いやなんもないし!!」


原「明らかに様子変なんですケド」




じーとこちらを伺い始める原。
それに釣られて山崎や古橋、瀬戸までも見てくる始末。




「え、いやっ……そんなに見られると恥ずかしいんですけど」




はぁ……と、花宮が深い溜息をする。



花宮「お前ら、そんなことしてる暇あんなら明日の準備すんぞ。やらねーやつはペナルティ」




どす黒いオーラを漂わせながら背を向けて言い放つ花宮に全員がびくんと反応する。
しばらくの沈黙を破るように、勢いよく原が立った。




原「は、はぁい!一哉くん頑張るぞぉ!!」



その額には汗が垂れている、のであろう。
少しわざとらしく言いズルズルと山崎を連れていく。
それに釣られるようにみんながミーティング室(ロッカールーム)から出ていった。
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