第3章 ずっと、君のそばに。
「おはよ。ニノ。」
ん…?
翔さん…?
え…?
さ、さっきの、夢…?
もし夢オチだったら…。
あとで作者をぶん殴ってこよう。
(やめれ。 by 作者)
「嬉しかったよ。昨日の。」
昨日の…?
ってことは…
「覚えてる…よね?
カズの昨日の告白。
俺、嬉しかった。ありがとね?」
あっ、よかった…。
「でもさ、あのあと
カズ寝ちゃったからさ…。
ちゃんと返事させて。」
「うん。」
そう静かにうなずいた。
「これから…、よろしくね?
俺の、彼氏さん。」
これって…、
OKってことだよね。
「…本当に、俺なんかでいいの?」
もし、俺と付き合って。
それで翔さんに
後悔してほしくないから。
まだすんなり人を信じられない俺は、
つい聞き返してしまう。
「もちろん。
カズだからいいの。」
“俺”だから…。
「あり、がと…。」
なんか、変なとこで照れちゃって
小さい声になっちゃったけど。
翔さんが笑ってくれたから
きっと伝わったんだと思う。
「これからよろしくね。翔。」
【ずっと、君のそばに。】Fin.