第2章 Frohe Weihnachten
俺はなんとなくすっきりしないまま
俺の車に2人で乗って。
渋滞もなくてスムーズに帰れたのは
ラッキーだった。
俺のマンションについて、
家に入る。
雅紀はもはや
自分の家のようにしてるから、
自分の荷物が入ったリュックと
買った服が入った紙袋を
その辺に置いて、
ソファーに座る。
で、俺もその隣に座る。
俺が座ると雅紀が立ち上がって、
さっき置いたばかりのはずの
紙袋を取ってそれから…、
「翔ちゃん!あげる!」
…へ?
「そ、それは雅紀が欲しいっつって
俺が買ってあげたんだよね?」
俺がそういうと、雅紀は首をふって
「違うの!俺は服が欲しいんじゃなくて!
ダサくない翔ちゃんが欲しいのっ!!」
…思考がフリーズ。