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As well be hanged for .....

第5章 砂糖は多めに 塩は少なめに 後篇



「悪魔ってもっと強引で嫌なやつかと思ってたわ。」

こんなに紳士だとは思わなかった。とほほ笑むウリエに、シエルは自分が人間だった時の婚約者の事を思い出した。
彼女とは違う。でも、何となく似ていると思うところもある。

「そこらの悪魔と一緒にするな。」
「シエルは美食家なのね?」
「そう言う事にしておけ。」

自分がこの笑顔を奪うのに、彼女の笑顔がこれほどまでに心を躍らせる前菜になるなんて思ってもみなかった。
メインディッシュが楽しみだと思う反面、すこし勿体ないと思った。

「ぼっちゃん。お嬢様。夕食の準備が整いました。」

いつの間に部屋の前に来ていたのか、控えめにノックが鳴りセバスチャンが夕食を告げた。

「シエル。知るのが怖い。」
「あぁ。」
「だから、私の側にいてくれる?」
「側にいる。」

ウリエとシエル、そして、セバスチャンはいつものように賑やかな夕食を過ごす。












「おや、お嬢様。意外にイケますねぇ。」
「なんだかお腹が空いちゃった。」
「あまり食べると、横に大きくなるぞ。」
「シエルはもう少し食べて身長を大きくした方がいいわ。」











(砂糖は多めに 塩は少なめに 後編)



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