As well be hanged for .....
第16章 成果は舞台に 喜劇は皿に 前篇
一家惨殺事件、子供臓器売買事件、バッキンガム宮殿爆破事件。
この三件の事件に関与していると思われる。
Rの欠けた天使の集団、義足の男ファシル・フェンベルグ。
彼らがなぜロンドンの街で凶悪な事件を次々起こすのか。
女王の番犬が鼻をきかせているこの国で、なにが目的で、目標なのか。
とうとうその尻尾を掴んだ、ウリエ。
悪魔セバスチャンの力を借りて、そのアジトを探し出す。
不安、疑念、裏切り。
犬として生まれたからには、主である者に一生尾を振り続けなくてはならない不自由。
きつく締められた首輪を見て、その胸をいつまで張り続けていられるのだろうか。