第22章 友情
〔櫻井side〕
今日は、5人での番組収録。
楽屋で、今日の衣装合わせをしていた。
勝手に『月いちの攻めファッション』
と二ノが銘打って、奇抜な...いや、
キテレツな?...服装で登場する日。
二ノの衣装を合わせていた衣装さんが、
「それ...見えちゃうと、マズい...ですよね?」
おずおずとそう言った。
気を使って、割と小声で言ったのに、
メンバー全員、二ノの『マズいもの』
に注目した。
それは、鎖骨の少し下...
明らかに新しいもの、と分かる朱い印。
....... ..... ...
(ヤバい////今朝のだ//
胸元開いた服だって..ゆってよー///)
俺の視線は、二ノの『それ』から、
メンバーへと移り....
そこに、
慌てて目を逸らす相葉くん。
『らしくないね』という顔をする智くん。
ニヤニヤする松潤。
を見た。
二「あれ~?どうしたのかなぁ...」
流石の二ノも、言い訳に
全くいつもの切れがない。
『原因』としては、『結果ちゃん』を
助けなきゃ...いけないよな~...
でも...あれ..着るのか~...
がっくり肩を落としながら、
それでも、勇気を持って二ノの
『攻め衣装』を、引き受けようとした、
その時....
大「じゃあ、俺が着るよ。」
今度は、みんなが一斉に大野さんを見た。