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いつも貴方がいた【気象系BL】

第1章  プロローグ



スタジオの中に
一瞬にして
華やかな空気が流れ込む。


『嵐の皆さんで~す』

全『よろしくお願いしま~す』



今日は新曲のPV撮影で
都内のスタジオにいる。


スタッフもいつもの顔ぶれで
撮影は和やかに進んでいく。



ひとり一人の撮影。

他のメンバーは控え室で
自分の番になるまで
思い思いに過ごしている。




俺の撮影の打ち合わせ中
監督さんとモニターを見ていた。

その時、ふと視線を感じて
スタジオの隅に目を向けると

そこに彼がいた。


彼というのは『二宮和也』

そう…ニノ。


壁に寄りかかりながら
こちらを見ている。

おそらく次が彼の番なので
早めに来たのだろう。



俺の視線を捉えると
にっこりはにかんだように

笑ってみせた。


その可愛い笑顔に思わずドキッとして、
俺は慌てて視線を外す。


(何、赤くなってるんだ!?俺…)





俺は『櫻井翔』


俺たちはつき合いだして

もう直ぐ1ヶ月…



ニノに告白されて、
驚いたけど、嫌いじゃなかったし

真剣な彼を突き放すなんて
そんなこと、できないから…

軽い気持ちでOKしたけど…


今更な感じでテレるし

つき合うって言っても、
特に何か変わったかと言えば

何もない……


みんなの中でも今まで通りだし、

時々、こんな感じで
目が合うことはあるが。



これからどこへ行くのか、

俺とニノがどうなるのか、

この時の俺には、全く見えてこなかった。



そう……このときまでは……


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