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いつも貴方がいた【気象系BL】

第18章 信愛



じっと写真を見ている翔さんは、

黙り込んでしまった。

みんな、何か言いたいと息を吸い込むのだけど、どうしても言葉にならない。

櫻「この写真さぁ...
俺とニノで行ったんだ....

ねぇ...?もしかして、
俺がつき合ってたのって、ニノ?」


4人とも、どう答えたらいいのか
分からずにいた。
それを、無言の肯定だと理解した翔さんは、

櫻「えっと....ぶっちゃけ聞くけど、
つきあってたって...
つまり...そーいうこと...だよね..??」


俺は、この言葉に、顔を上げ、
じっと翔さんを見た。

翔さんも、俺を見ている。

真っ直ぐに...

それは、俺の目から、何かの答えを
見つけようとしているみたいに...

俺はその目を見ながら、
ゆっくり口を開いた。

「ニューカレドニアには、2人で行った。
ネックレスは翔さんが
俺にくれたものだよ....」


他の3人は、翔さんが何か
思い出すんじゃないかと、
固唾を飲んで俺たちのやり取りを見守っている。

櫻「俺と....ニノと...」

....俺が、ニノを.. .......」



どのくらい長い時間だったのか、
それとも、ほんの一瞬だったのか、

俺には、その沈黙が、このまま、
永久に続くんじゃないかと思えるほどだった。

俺を見つめていた翔さんが、
フッと視線を落とした。
そして、絞り出すように、

櫻「....ごめん」と言った。


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