第4章 恋心
約束の金曜日。
俺はニノと
海を見に行こうと考えていた。
その日は、5人での仕事。
特番の打ち合わせだった。
ニノはいつものように
智くんのとなりに座り、
ふざけていた。
俺は、相葉くんと松潤と話していたが、
あまり話に身が入らなかった。
相「ちょっと~聞いてるの~??
翔ちゃん、なんだか上の空!!」
松「心、ここにあらず...かな??」
「ごめんごめん…そんなことないって!
夕べ遅かったからさ、
寝不足なのかも...」
相「そう?
まあ、いいや...それでさぁ...」
俺が相葉くんの話に
身が入らないのは、
どうしてなのか...
分かってるんだけど
認めたくなくて、
自分がどうしてそんなこと、
今更気にしてるのか、
気づかない振りをしていたかったんだ。
でも、それは
誰がどーみたって
やきもち以外の何者でもないのに...
俺が、大野さんに、
やきもち、やいてるなんて...
そんな気持ちが生まれたことに、
自分自身、
戸惑っていた。