第2章 ♠鍋が…
翔side
こたつを買った。
大好きな迷彩柄の布団とセットで。
智くんに薦められて、通販で買った。
届いたのは先週。
だがしか~し!
まだ未開封のまま、放置してある。
何故ならば…
この散らかし放題の我が家に、こたつを置く場所がない…
折角買ったのに、このままの状態では、それこそ宝の持ち腐れってやつだ。
困った…
非常に困った…
でも、大丈夫!
俺はこんな時頼りになる人物を知っている。
松本潤だ。
潔癖を絵にかいたような松潤なら、きっと!
スマホを手に、アドレス帳から彼の番号をタップ。
『もしもし?』
「あ、松潤? 俺だけどさ、実はさ…」
かくかくしかじか…
俺は事の次第を松潤に話した。