第6章 ♣︎玩具が・・・
和也side
別にさ、泣かせたかった訳じゃないのよ…
気持ちは分かるからね…
確かに忙しかったよ…
ドラマだ映画だって…そりゃクタクタだよ…?
でもさ、そんなの同じグループで仕事してんだからさ同じじゃん?
相手を思いやることは必要かも知んないけど、こんな時だからこそ、もっと求めあったっていいんじゃないか、って思うんだよね。
ま、俺も素直じゃないからさ、余計に悪循環起こすんだろうけど…
でも相葉さんには無理なのかもね…
優しいから…
キスだけでこんなになっちゃうくせにね。
「ね、しよ?」
目ウルウルさせちゃってさ…
それでいいんじゃないの?
素直じゃないモン同士、不器用に求め合って行けぱ
それが俺らのカタチだからさ。
その夜、
ピンク色した小さな玩具が、電池が尽きるまでブルブルしていたのは言うまでもない。
おしまい