第2章 ♠鍋が…
潤side
実は憧れてたんだよね、こゆうの…
こたつに鍋…?
しかも、好きな人と…なんてね(///ω///)
ドキドキが止まんねーぜ!
翔さんの箸が鍋の中の豆腐を見事にキャッチ。
それをそのまま口に…
「あっちー!」
そりゃそうでしょうが…
グツグツ煮えたぎった鍋の、しかも豆腐よ?
熱いに決まってるじゃないのよ…
「…やけろした…」
言えてねぇし…
「どこよ? ちょっと見してみ?」
翔さんの唇が開いて、その隙間から真っ赤な舌先が顔を出した。
なになに、その色っぽい表情は!
目もウルウルしちゃってるし!
俺はゆっくり顔を近付けると、真っ赤な舌先を自分の唇で挟み、軽く吸い上げた。
一瞬、翔さんの身体がビクッと強ばったのが分かる。
舌で患部を入念に舐めてやると、
「ん…ふ…ぅ…」
翔さんの唇から吐息が漏れた。
ゆっくり唇を離すと、そこには火傷した舌先以上に真っ赤になった翔さんの顔。
「あにすんらよ…」
って言うからさ、
「消毒だよ♪」って返してやった。
ー数日後ー
再び翔さんからの電話で呼び出され、訪れた彼の部屋は…
すっかり元通りになっていた。
この部屋に、再度あゆれでぃーおじさんが降臨したのは、言うまでもない…
おしまい