第14章 Dear my doctor
相葉side
翔ちゃんの吐息に混じる甘い声。
もっと聴きたい…啼かせたい…。
でも…今はダメ。
俺の手でもっとかわいい声を聞きたいけどそれじゃなにも変わらない。
だから…求めて…翔ちゃん。
「翔ちゃん?このままキスだけでいい?
それともどっか触ってほしい?」
言いながら手で翔ちゃんの下半身を掠める。
僅かに翔ちゃんが主張をはじめてるのが分かる。
S:「あっ、んん」
掠めた瞬間に漏れた声。
その声を飲み込むようにさらにキスをし続ける。
こんなにキスだけするのなんてはじめてかも?
キスの合間に翔ちゃんの顔をみる。
瞳が潤んで訴えてる。
触ってほしいって…。
でもダメ。
瞳じゃなくて言葉で伝えて…。
S:「あっ…雅、紀っ
お願いっ…触って…ほしい」
ようやく出てきた声。
もっと強請って。
「ん?触るってどこを?」
解ってるのにあえてのんびりと訊ねる。
S:「…イジワル…するなよ…
ワカル…っん、だろ?」
「えー?言ってよ!
胸?耳?背中?それとも…?」
想像したのかまた顔を朱に染める翔ちゃん。
なんだかとてもかわいらしい。
顔を真っ赤にしたまま、小声で言う。
S:「胸…触って…」
「了解、胸ね?」
そう言いながら服の上から翔ちゃんの胸の飾りに手を這わす。
直接は触れない。
だって翔ちゃんは「胸を触って」と言っただけだもんね?