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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第13章 Childhood's end


大野side


あのあと、和は予告通り迎えに来た。
ほんとに戻って着替えを済ませて
車を取ってきただけの和と
軽く朝食を摂って和の車で現場に向かう。

いつもより早めにスタジオに入って、
いつも通り楽屋でゲームしたりしてると
翔ちゃんたちも次々とやって来た。

3人とも聞きたいのに聞けない顔してて…。

和が自分から昨日の夜の
会食での出来事を話した。

おいらはそれを横で聞いている。

時折、言葉が詰まる和の手をそっと握る。

傍にいるよ。
大丈夫だよ。

そんな気持ちを込めて
和の小さくて可愛い手を握った。

話し終わった和を
泣きそうな顔の相葉ちゃんが抱きしめた。

和は嫌そうな素振りを見せるけど
それが本心じゃないのは相葉ちゃんも
みんなも分かってる。

和の照れ隠し。

相葉ちゃんを邪険に扱う和。
二人の間に入る潤くん。

3人を見ながら目と目で合図を送る
翔ちゃんとおいら。

何があっても変わらないこの空気。

ね?和、大丈夫でしょ?
和の過去も全てみんなで受け止めるから…。
みんなで前に進もう?
一歩ずつでもさ。
積み重なれば大きな1歩になるよ。

子どもの頃の辛い思い出は過去に棄てて…。

スタッフさんから声が掛かる。

口々に返事をして楽屋を出た。

いつものようにおいらの隣にきた
和のスキンシップを受けとめながら
スタジオに向かう。

さて、今日もお仕事頑張りますか?

ふたりで顔を会わせ笑いながら
スタジオに入った。



《おわり》





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