• テキストサイズ

しあわせはここにある【気象系BL小説】

第13章 Childhood's end


大野side


次の瞬間、
和が勢いよく立ち上がり浴槽を出た。


「かーず?どうしたの?
 一緒にって言ったの和じゃん?」


N:「だって…
  そのまま一緒に浸かってたら…
  俺がヤバイの!!」


そう言って顔を真っ赤にしている。

かわいいからついからかいたくなる。


「ふーん、じゃ次は先に一緒に入ろうね?
 お風呂、声響くし、鏡もあるしね?」


N:「もう!智のエロ、馬鹿!」


顔を更に赤くして、
捨て台詞を残して
リビングに行ってしまった。


「『馬鹿』って…。

 次はタップリ風呂場で啼かしてやろう。
 覚悟しとけよ」


和に聞こえないのをいいことに呟きつつ、
機嫌をとる方法を考え始める。

結局思いつかなかったけど
のぼせそうだったから
とりあえず風呂は出た。

リビングに戻ると着替えた和が
ソファーに凭れるようにして
うつらうつらしてる。

冷蔵庫からミネラルウォーターのボトルを
出して飲みながら、
和のいるソファーに向かう。

起こすのは忍びないけど…
このまま寝かす訳にもいかないし…。


「和?起きれる?
 眠いの判るけど、ここで寝たら
 腰、痛めるよ」


おいらの声に微睡みから覚める和。
まだぼーっとしてるのかいつもよりも
さらに幼く見える。


N:「ん?さとし?…寝よ?」


「和…寝るのはいいけどここじゃダメだよ。
 ほら、客間に行こ?」


おいらの服の裾を引っ張って
そのままソファーに寝転ぼうとする和を
止めて逆に抱き起こす。


「ほら、行くよ?」




/ 1081ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp