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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第13章 Childhood's end


二宮side


智の手に翻弄される。

智の指が…舌が…自分の躰に触れる度に
快感が降り積もる。


「あっん…あぁ…さとしっ…
 おねがい…ねぇ…」


降り積もる快楽に溺れそうで…
藻掻くように愛しい人に助けを求める。


あと少しでイケる…
というところで智の手も指も動きを止めた。

なんで?

おもわず瞑ってた目を開く。

開いた目の視線の先に映ったのは
あられもない格好で智に抱かれる自分の姿。


「さとしっ…いやぁ…」


その光景に後ろ手に回してた腕が外れる。
前に崩れ落ちそうな躰を
智の腕が抱き留める。


O:「かず?何がいやなの?」


不思議そうに聞く智に
顔を手で覆いながら訴える。


「こんなの…恥ずかしすぎるでしょ!」


O:「かず?なんで恥ずかしいの?

  そこに映ってるのは
  和だけじゃないよ?」


顔を覆う手をゆっくりと外しながら言う。


O:「ほら?見て…。

  和が見えるでしょ?

  スゴく綺麗だよ…。

  ね?

  誰が和のこと、気持ちよくしてる?
  そいつはどんな顔してる?」


にっこりと笑いながら俺の中心を再び扱く。


「あっ…あんっ
 くっさとしがっ…んんっ…
 手…っ…んっ…やぁっ…」

智がくれる刺激の甘さにぎゅっと
目を瞑ってしまう。


O:「ほら、ちゃんと眼開けて、鏡を見て。

  素の和を…。

  おいらの大事な和をみて?」


愛しい人の声に操られるように…
鏡に目を向ける。

恥ずかしさで目を背けたくなる気持ちを
抑えて向けた視線の先には…智の顔がある。

鏡の中の智と目が合った。

顔に纏う男らしい色気。
薫るような色香にぞくりとする。

後ろに手を延ばし愛しい人の頬を
手の甲で撫でた。


「智…凄いエロい顔してる…」


O:「そう?…もしそうならそれは…
  和がそうさせてるんだよ」


「俺が?」


O:「そう和が…。
  好きで愛しくて綺麗で…
  その和が素直に反応するから…。

  堪らない」


そう言ってニヤリと笑った。




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