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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第21章 しあわせはここにある




ずっとずっと考えていた。

このままでいいのかって…。

登り続ける日々。

でも登ったらいつかは降りなくてはいけない…。
それは当たり前のこと。

いつ降りるのか?
それとももう降り始めてるのか?
それもわからない…。

ただ…その時までみんなを縛ったままでいいのか?

それはあまりにも罪深いと思った。

いや…それは事実、物凄い罪だと思う。


もう…止めなきゃ…。
解放しなくちゃ…。

そのためにどうするべきか…考えなくちゃいけないよね…。


ハワイのライブの挨拶で言ったことに嘘はない。

でも…。

いつか来るその日に怯える自分がいるんだ…。

みんなの笑顔を見るたびに…楽屋や収録やライブでみんなで楽しんでる時に…まるで取れない棘のように引っ掛かるなにか…。

目を背け続けたそれについに耐えられなくなって…みんなに話をした。

そう、大阪でのワクワク学校の初日を終えて一種の高揚感に包まれてたみんなに…思ってたことを話した。

今考えればなぜあのタイミングで、あの場だったのか疑問でしかないけど…、無意識に家で話すことを避けてんだと思う



家で話したら…常にあの日の情景を引きずることになってたと思うから…。


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