• テキストサイズ

あなたに捧げるわたしの赤

第1章 あなたに捧げるわたしの赤



時計が24時を回った頃。

窓に現れる人影。


「やっほー、 あんず…♪」


月夜の中に怪しく光る赤い瞳と笑った口からこぼれる白く鋭い歯。


この瞬間、
学院で見かける“いつも眠たげな男の子”ではなく、正真正銘の“吸血鬼”なのだといつも実感させられる。




「こんばんは、凛月くん」


「…お腹減った。早く飲ませてよ」



窓から部屋へと侵入し、わたしの元に段々と近づいてくる。


こんな関係になったのはいつからだろうか?


わたしと凛月くんが一年生の頃からだから、もう一年近くになるのだろうか。



/ 4ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp